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2005年01月12日

SEX(1)〜(3)/上條淳士 [ マンガ ]

 単行本の刊行が2巻までで止まっていた幻の名作「SEX」が、ついに完全刊行される。この目で3巻を見るまでは信じられなかったんだが、本当に出てた。残念ながら初期刊行時のような豪華本ではないし、描き下ろしのカバー絵も昔とちょっと違ってるんだが、ともかく続きが読めるだけで満足だ。
 3巻に入ってるあたりはヤングサンデー掲載当時に読んだきりで(まさか単行本が出ないとは思わなかったんで保存もしてなくて)、後半は内容を完全に忘れてた。「うわ、この後どうなるんだろ?」っていう新鮮な期待を持ちつつ4巻を待つ。

 昔でいうと江口寿史や大友克洋、今でいうと松本太洋のように、完成度の高いスタイルで大ブレイクしてその後数年間多数のフォロワーを生む作家がいるが、上條淳士もそのひとり。上條淳士の場合は特に、スタイルにクセがあるのではなく「徹底的に上手い」というのが最大の特徴で、背景まで含めた画面全体の作画テクニックで日本のマンガ全体の作画力を底上げしたんじゃないかという感がある(そういう方向だと内田善美も同じぐらいすごいんだけど、あっちは断筆・絶版コンボで作品が手に入らなくなってしまったので、影響力は小さいだろうな)。

 でも最近の上條淳士はぜんぜんそそられないな。チンピラがケンカしてるだけのマンガみたいな感じで、ぱらぱらめくってみてもういいやって気持ちになってしまう。昔「マンガスーパーテクニック」のインタビューでもうひとりの女性と共作してると言ってたが、もしかして「赤×黒」からはその相棒がいなくなってしまったとか、そういう事情なのだろうか?

投稿者 ヒロツ : 2005年01月12日 20:12

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