特撮・仮面ライダー555 ...last update 2004.02.01  [上]に戻る

 『仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』東映
 『仮面ライダー555』テレビ朝日・東映

特撮・監督:田崎竜太、脚本:井上敏樹『仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』東映
   鑑賞:2003/08/16 更新:2003/09/29 

 活劇は見どころ満載、しかし物語は、起承転結の転しか語られなかった印象。

 映画『仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』東映 感想
 ☆ この感想文は完全ネタバレなので、別ページにしています。ネタバレ不可な方は見ないでください。 ☆

 現時点での私の評価は[残念ながら不可]。活劇や特撮は大満足、されど物語がどうにも不満足、と。

 2003/09/29 追記。
 もっと脚本を練り込んで欲しい、と言うのが率直な感想です。個々の要素が、その「場」だけでしか面白くなくて、全体を通して見ると疑問点が出てしまうようでは、作品とは言い難いです。


TV『仮面ライダー555』テレビ朝日・東映
   鑑賞:2003/01/26〜2004/01/18(全50話) 更新:2004/02/01 

 以下は、TV版『仮面ライダー555』の最終話についての、視聴直後の感想です。

 2004.01.18 記
 仮面ライダー555・最終話
 バジン様…映画に続き、最期まで健気な(涙)。

 影山冴子/エビ姐さんの成り行きが、意外というか良かったというか(核爆)。
 てっきりアークオルフェノクに吸収されて終わる、と思ったのがアレですから、今後は、エビ姐さんには末永く都市伝説とか生み出しながらいつまでも蠢いていて欲しいです、と。

 アークオルフェノク…残すのは首だけにすれ〜(笑)。それを、エビ姐さんが愛しげに膝に抱いて話しかけて(妄想)。

 鈴木照夫少年…不憫。最後の場面では、いませんでしたよね? 彼。

 琢磨逸郎…エビ姐さんの成り行きにビビッて逃げ出した理由が「人間として生きて行きます」なら、逃げ出す時に人間体に戻る演出が欲しかったです。

 海堂直也…あのあと、遠くない何時か何処かで、ギターを弾く振りとかしながら、一人静かに散って行くような(黙祷)。

 木場勇治…普通の人として生きていれば、人並み以上に幸福な人生を送れたでしょうに。いつまでも何もしなかった彼の迷走ぶりは、無意識に小市民的な平穏を望んでいたが故ではなかったか、と今は思えます。

 モアレ網…使ったのは、誰の発想なんでしょうね。愚直な使い方に、微笑ましかったです、と言いたいと(温笑)。

 園田真理、菊池啓太郎…灰は、全部浚って帰りましょうね、と(落涙…最後の三人のシーンに、原作コミック版デビルマンを連想…)。
 乾巧はもう…としか私には思えません。

 三原修二…これから彼は、普段は子供たちに優しい保父(?)だが、事件が起これば黒いスクーターを駆り漆黒のヒーローとなって戦うのだ。
 ゆけ、仮面ライダー333(笑)。
 …ていう解釈でいいのかな? と・・・333ギアは残ってる感じですし。

 スマートレディ…きっときっと、彼女が真の裏ボスだったんだって、俺は信じてます(嘘)。
 エビ姐さんが、あの描写だと人間体が消え去った感じなので、彼女たちの生活に必要な物資調達係とかに納まるのもいいんじゃないかと。

 いちばんキレイな最期だったのは…花形氏、みたいな。そして、物語を振り返ると、元凶って花形氏だったのか、な気分が(;´Д`)。

 現場監督・井上敏樹。
 そうか、それがキサマの「俺の夢」ってか。藁ウゼェ。
「もっとリキ入れて働かんかい」
 ぐりぐり。
 オマエコソー。


 2004.02.01 記
 以下は、TV版『仮面ライダー555』のアークオルフェノクについての、私的な考察です。

 人類の進化形であるオルフェノクは、あまりにも急激な進化に肉体が追随できず、その寿命は短いと、番組の終盤で明かされました。
 オルフェノクの王・アークオルフェノクは、そのままでは滅ぶしかないオルフェノクを死の運命から救う存在であると言われ、最終話では、エビオルフェノクに対して、それらしい[働きかけ]を行いました。エビオルフェノクは、幻像として表出されていた人間体を失った代わりに死の運命から逃れることになった様に思われます。

 作品内で描写された限りでは、私にはアークオルフェノクが[王]と呼ばれる存在とは思えませんでした。そもそも、人類の進化形であるオルフェノクに[王]が存在し得るのか、が疑問だったりします。

 私は、[王]とはオルフェノクを「救う」者である、という言及から、アークオルフェノクはオルフェノクという[超進化存在]に対する人類という種が用意した[補償]ではないか、と思い付きました。

 * * * * *

 過去、人類の進化形であるオルフェノクは、何度も出現しては滅びを繰り返しました。
 人類に進化を促す[何か]は、ただ虚しく滅びるオルフェノクを「救う」ための存在…[王・アークオルフェノク]を、いつの頃からか生み出すようになりました。
 [王]は、死の運命から逃れ得ないオルフェノクが増えることで目覚めます。その[王]の力とは、滅びに向かうオルフェノクという「存在」を、素体となった人間から分離する、というものです。
 切り離したオルフェノクの「存在」を[王]は吸収します。そして、オルフェノクから分離された人間は、オルフェノクの「存在」から解放される(「力」を失う)代わりに、その時点で残っている寿命を全うすることになります。
 このようにしてオルフェノク(と、素体となった人間)を救った[王]は、吸収した「力」とともに、再び人類という種の中へと「眠り」につくのです。

 * * * * *

 現時点で私は、このような解釈で、あのアークオルフェノクを見ています。

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