小野不由美 ...last update 2001.07.15  [上]に戻る

『華胥の幽夢 十二国記』講談社文庫
  購入:2001/07/14 読了:2001/07/15 

 書名は、かしょのゆめ、と読みます。
 『魔性の子』新潮文庫 を先触れに、その後、講談社X文庫Whiteheart で刊行が開始され、2001年に入って講談社文庫で「挿絵抜きバージョン」との併存が開始された、《十二国記》シリーズ。
 今回読了したものは、シリーズ本編の「間」を埋める短編集です。
 本編とは独立した短編はもとより、本編に繋がる前日譚や後日譚も、本編を知らなくても読むに耐える内容ですので、この短編集から《十二国記》に入るのも良いかも知れません。
 各編は…
 冬栄(とうえい) :時期的には『黄昏の岸 暁の天』の途中の出来事。泰麒の話。
 乗月(じょうげつ):『風の万里 黎明の空』の後日譚の一つ。芳の恵候の話。
 書簡(しょかん) :『月の影 影の海』の後日譚の一つ。楽俊と陽子の話。
 華胥(かしょ)  :『風の万里 黎明の空』の前日譚、と言えるかな?。才の話。
 帰山(きざん)  :『黄昏の岸 暁の天』の直後くらい?。柳を肴にした利広の話。
…となってます。上で「入門書」と書きましたが、本編を知っていると、更に趣深くなる、のは否定しません(笑)。
 どの話も「良い」のですが、本編とは独立した話と言える「華胥」が、今現在も、色々と考えさせられて、深く心に染みてます。


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