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 日記的なものとか、書籍やビデオやゲーム等のちょっとした感想みたいなものとか。

2007.12.31 記

 2007年の趣味的総括 ...last update 2007.12.31

 各ジャンル毎に印象に残っているタイトルを挙げます。
 以下は、私が2007年に出会った事物であり、公開・出版・発売の時期は2007年とは限りませんので、念の為。


小説

 単発
 堀晃『バビロニア・ウェーブ』東京創元社/創元SF文庫
 野尻抱介『沈黙のフライバイ』早川書房/ハヤカワ文庫JA
 仁木英之『僕僕先生』新潮社

 完結
 瀬尾つかさ『クジラのソラ 02』,『同 03』,『同 04』富士見書房/富士見ファンタジア文庫
 須賀しのぶ『流血女神伝 喪の女王 5』,『同 6』,『同 7』,『同 8』集英社/コバルト文庫
 高里椎奈『フェンネル大陸 偽王伝 終焉の詩』講談社/講談社NOVELS
 榊一郎『まじしゃんず・あかでみいVIII 学園閉鎖!?』,『同IX 学園逆襲!?』エンターブレイン/ファミ通文庫
 三浦良『抗いし者たちの系譜 再始の女王』富士見書房/富士見ファンタジア文庫
 伊都工平『モノケロスの魔杖は穿つ 2』,『同 3』,『同 4』メディアファクトリー/MF文庫J

 開始
 宮村優子 原作:磯光雄『電脳コイル 1』,『同 2』,『同 3』徳間書店/TOKUMA NOVELS Edge
 鴨志田一『神無き世界の英雄伝 1』,『同 2』,『同 3』メディアワークス/電撃文庫
 冲方丁『オイレンシュピーゲル 壱 Black&Red&White』,『同 弐 FRAGILE!!/壊れもの注意!!』,『同 参 Blue Murder』角川書店/角川スニーカー文庫,『スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee』,『同 II Seven Angels Coming』,『同 III いかづちの日と自由の朝』富士見書房/富士見ファンタジア文庫

 継続
 雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス V エモーショナル・ハウル』,『同 VI レッド・ノクターン』,『同 VII ホワイト・オペラ』富士見書房/富士見ファンタジア文庫
 支倉凍砂『狼と香辛料 IV』,『同 V』,『同 VI』メディアワークス/電撃文庫
 長谷敏司『円環少女(サークリットガール) 5 魔導師たちの迷宮』,『同 6 太陽がくだけるとき』角川書店/角川スニーカー文庫
 大西科学『ジョン平とぼくと 3 ジョン平とぼくらの世界』,『同 4 ジョン平とぼくときみと』ソフトバンク クリエイティブ/GA文庫
 神野オキナ『あそびにいくヨ! 10 わるいことしまし?』メディアファクトリー/MF文庫J
 大楽絢太『七人の武器屋 ラストスパート・ビギナーズ!』,『同 ノース・エンデ・クライシス』富士見書房/富士見ファンタジア文庫
 森岡浩之『星界の断章 II』早川書房/ハヤカワ文庫JA


コミック

 単発
 塩野干支郎次『エクストラ・イグジステンス』ワニブックス/GUM COM!CS Plus
 水上悟志『サイコスタッフ』芳文社/MANGA TIME KR COMICS,『ぴよぴよ 水上悟志短編集Vol.2』少年画報社/YKコミックス
 諸星大二郎『私家版魚類図譜』講談社/モーニングKCDX2278
 諸星大二郎『海神記[上]』,『同[下]』光文社/SIGNAL光文社コミック叢書
 上津康義『クドー遺宝伝』少年画報社/YKコミックス

 完結
 原作:ベサメムーチョ キャラクター原案:羽音たらく 著者:鳴子ハナハル『かみちゅ! 2』メディアワークス/DENGEKI COMICS
 森小太郎『STRAY LITTLE DEVIL 5』メディアワークス/DENGEKI COMICS
 やまむらはじめ『蒼のサンクトゥス 5』 集英社/ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ
 漫画:長谷川裕一 原作/矢立肇・富野由悠季 デザイン協力/カトキハジメ『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人 2』,『同 3』角川書店/Kadokawa Comics A

 開始
 原作/小池倫太郎 作画/村崎久都『百目の騎士 壱之巻』メディアワークス/DENGEKI COMICS
 河合克敏『とめはねっ!鈴里高校書道部 一』,『同 二』小学館/ヤングサンデーコミックス
 こいおみなと『アルト 1』講談社/シリウスKC

 継続
 水上悟志『惑星(ほし)のさみだれ 3』,『同 4』少年画報社/YKコミックス
 Kashmir『○本の住人 2』芳文社/MANGA TIME COMICS
 河内和泉『機工魔術士−enchanter− 13』,『同 14』,『同 15』SQUARE ENIX/ガンガンコミックス
 あずまきよひこ『よつばと! 7』メディアワークス/DENGEKI COMICS
 荒川弘『鋼の錬金術師 16』,『同 17』,『同 18』SQUARE ENIX/ガンガンコミックス
 入江亜季『群青学舎 二巻』enterbrain/BEAM COMIX
 那州雪絵『魔法使いの娘 5』新書館/WINGS COMICS
 柏原麻実『宙のまにまに 3』講談社/アフタヌーンKC
 大石まさる『環水惑星年代記 AQUA PLANET CHRONOCLE AROUND』,『翠水惑星年代記 AQUA PLANET CHRONOCLE JADE』少年画報社/YKコミックス
 石川雅之『もやしもん 5』講談社/イブニングKC
 森薫『エマ 9』enterbrain/BEAM COMIX
 浦沢直樹/手塚治虫/長崎尚志『PLUTO 5』小学館/BIG COMICS SPECIAL
 塩野干支郎次『ブロッケンブラッド II』少年画報社/YKコミックス
 カサハラテツロー『RIDEBACK(ライドバック) 8』小学館/IKKI COMIX
 志村貴子『放浪息子 6』,『同 7』太田出版/fx COMICS
 岩岡ヒサエ『土星マンション 2』小学館/IKKI COMIX
 宇川弘樹『朝霧の巫女 5』少年画報社/YKコミックス


映像

 TV
 原作・脚本・監督:磯光雄『電脳コイル』NHK
 原作:BONES・岡村天斎 監督:岡村天斎『DARKER THAN BLACK −黒の契約者−』ANIMAX
 脚本:小林靖子『仮面ライダー電王』テレビ朝日,東映
 原作:上橋菜穂子 監督・脚本:神山健治『精霊の守り人』NHK
 原作:GAINAX 監督:今石洋之 シリーズ構成:中島かずき『天元突破グレンラガン』BS japan
 原作:天野喜孝『やさいのようせい』NHK

 映画
 監督:マイケル・ベイ『トランスフォーマー TRANSFORMERS』パラマウント,ドリームワークス
 原作・脚本・総監督:庵野秀明『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序』GAINAX


ゲーム

 ATLUS『世界樹の迷宮』DS
 namco,バンダイナムコ ゲームス『THEiDOLM@STER アイドルマスター』Xbox360
 THQ,SEGA『DESTROY ALL HUMANS! デストロイ オール ヒューマンズ!』PlayStation2
 フロム・ソフトウェア『ARMORED CORE 4』Xbox360
 バンダイナムコ ゲームス『ACE COMBAT 6 解放への戦火』Xbox360


模型など

 『GUNDAM FIX FIGURATION #0034 GP03S ステイメン&ウェポンシステム』BANDAI
 『リボルテックヤマグチ026 エヴァンゲリオン量産機 翼』海洋堂,オーガニック
 『リボルテックヤマグチ026−fs エヴァンゲリオン量産機 武器』海洋堂,オーガニック
 『リボルテック セイバー』海洋堂,オーガニック
 『リボルテック セイバーオルタ』海洋堂,オーガニック
 『リボルテック よつばとリボルテック』海洋堂,オーガニック
 『よつばとリボルテック リボルテックダンボー』海洋堂,オーガニック
 『よつばとリボルテック リボルテックダンボー Amazon box version』海洋堂,オーガニック
 『ガールズ・イン・ユニフォーム Masked Rider Edition』バンダイ
 『フロイラインリボルテック 綾波レイ』海洋堂,オーガニック


楽曲

 abingdon boys school『HOWLING』Epic Records
 VOCALOID2『初音ミク』クリプトン・フューチャー・メディア


ネット

 ニコニコ動画(http://www.nicovideo.jp/)


2007.10.29 記

 テレビ朝日『仮面ライダー電王』の「第39話 そしてライダーもいなくなる」の展開が、どうにも納得できなくて、つらつらと思い返してみて、私は今回の前半の展開に不満があるようだ、と思いつきました。

 それは、桜井侑斗の高校時代の恩師の扱い、です。
 カイが、あの過去の時間に、桜井侑斗と野上良太郎を跳ばすために仕組んだ計画である、ということは示されているものの、肝心の[恩師が、あの時間を思い出す理由]が、全く示されていない事が、私には不満です。

 リュウタロス以上の精神操作能力をカイが持っているらしいことが、以前の話で明かされていたので、その力で強制的に思い出させたの[かも]しれません。
 が、カイ自身が(何らかの制限はあるのでしょうけれど)過去にイマジンを跳ばすことができる能力を持っています。
 なぜ、カイは自前のイマジン送出能力を使わずに、わざわざ桜井侑斗の恩師の記憶を使ったのか。この点について、説明・理由付け、が欲しかった、と、強く思えるのです。

 で、自分が納得できそうな展開を考えてみました(爆)。

 桜井侑斗はデネブを憑依させて街に買い物に行く。
 街で桜井侑斗は、高校時代の恩師+クラスメートたちの一団と出会う。
 クラスメートたちは桜井侑斗の記憶を失っていたが、恩師だけは、心に引っ掛かりを覚える。
 恩師は悩んだ末に「古い望遠鏡」のイメージを思い出すが、桜井侑斗の記憶は出て来ず、懊悩する。
「思い出させてあげるよ」
 恩師の懊悩にカイがつけ入り、イマジンを憑依させて、ミルクディッパーに案内してしまう。
 ミルクディッパーで、恩師は「古い望遠鏡」の実物を目にして、過去の出来事を思い出し、桜井侑斗が自分の生徒だったことに気づく。
 恩師とイマジンの契約が成立し、過去への扉が開き、姉の眼前で、イマジンが過去に跳ぶ。
 …以下、後半の展開に続く。

 こんな感じが良かったなあ、と、今現在、思ってます。

2007.10.28 記

 アニメ『DARKER THAN BLACK』ANIMAX が、全25話で終了したので、感想を。

「さよなら、ジン」
 黒(ヘイ)が白(パイ)に言った別れの言葉。ジン=星=白(パイ)の本名、でしょうか?

 第一話の冒頭の捕り物と第二十五話の最後の捕り物は、螺旋階段の一巡りのような、同じ様なものではあるけれども少し変化していて、その変化は、まあ・それなりに良い方への変化なのかな、な感じで。
 視界の背景に[壁]は存在し、[ヘルズゲート]も変わらずにあり。

 飽き難い定食のような(w、悪くない娯楽作品だったと思えます。

2007.10.21 記

 映画『エヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.』総監督:庵野秀明 を鑑賞した感想を。

 繰り返す。再生する。復活する。再開する。やりなおす。
 REPEAT/RECYCLE/REMAKE/REVIVAL/RESURRECT/REBIRTH

 始点・支点・視点。
 変える・変えない・変えたくない・変えたい・変わる・変わらない。無くす・重ねる・ずらす。替える・加える・帰る・還る・代える・換える・孵る。

 インパクト。
 海やLCLの色。初号機初出動時の、周囲の作業員たちの存在。初号機の蛍光色。エヴァや使徒や人物以外の事物のCG具合(ラミエルは別格 ^^;)。リリス&カヲル。『破』の予告の「破」っぷり(w。
 シンジとミサト。シンジとトウジ&ケンスケ。シンジと綾波レイ。……なるほど。

 つづく。…映画で出すか、と。

2007.10.05 記

 武梨えり・期間限定グレンラガン部屋=http://takenote.xsrv.jp/gurren_index.html

 ***

 「ドリル男の伝説」

 多くの伝説では、中年の男、とされている。が、若者だったり青年だったり子供だったり獣人だったり、希には女だったり、一人の人間の話ではない、と考えるべきなのかもしれない。

 堅牢な岩山に、一夜にしてトンネルを掘り、先に抜ける足跡だけを残して去った、中年の男。
 大深度地下都市の造成時に起きた崩落を砕き尽くした、青年。
 数多の船舶を巻き込み砕く大渦潮を消し去った、若者。
 暴風と大雨をもたらす台風の進路を逸らした、子供。
 流星雨から宇宙ステーションを守った、獣人。
 ガス惑星の資源採集軌道塔を直撃する筈だった小惑星を撃ち砕いた、女。

 地球の、太陽系の、銀河系の、宇宙の、様々な時と場所で語られる、その話には、必ずドリルが登場する。
 だから、それは「ドリル男の伝説」。

 …天空を見上げる、ドリルを肩に担ぐ男の姿に、こんな空想を思い描いてみた。

2007.10.04 記

 アニメ『天元突破グレンラガン』BS japan が、全27話で終了したので、感想を。

 う〜ん。あのエピローグは、う〜ん、嫌うものではないですが、リアルに過ぎて、う〜ん(苦悩)。

 アンチスパイラルは、[カミナがいなかったシモン]かも、と思ってみたり。
 世界を蹂躙して余りある螺旋の力を信じ切れなかったアンチスパイラルには、自分を信じろ、と言ってくれる者がいなかったのかも、と。

2007.09.29 記

 アニメ『精霊の守り人』NHK が、全26話で終了したので、感想を。

 「水の精霊」の世代循環の一巡り。
 チャグムは皇太子の勤めに励み、シュガたちは王家の秘事の歪みを正して。
 バルサとタンダは、市井の日常に戻り。

 …不完全燃焼な後味/不満/不安(物語世界の未来への ^^;)、が残ってます。

 人と精霊の関係は、今後も変わることはないのか、と。
 「王家の秘事」は秘められたままで、この後も万人の知恵とはならず、人々の営為の中で同じような/別の「歪み」が蓄積されて、いつかまた、悲劇的な出来事が起きてしまうのではないか、と。
 バルサの漂泊は、いつか止むことはあるのだろうか、と。

 物語世界の有り様を、否定せず・肯定せず・変革させることなく語り終えることは、作り手の意図の一つだったのか、と。

2007.09.22 記

 アニメ『地球へ…』MBS・TBS系 が、全24話で終了したので、感想を。

 最終回を観ながら、キース・アニアンの行動…SD体制の継続を指示したのにグランドマザーに造反したこと…に矛盾を感じていました。再度、最終回を観直して、キースは「ミュウに人類を滅ぼさせるつもりだった」のではないか、と解釈するようになりました。

 キースの、SD体制の不備の暴露で、半日も経たずに人類世界全体がSD体制を否定・拒絶・破壊してしまう展開は、あまりにも性急・唐突に過ぎて、不自然さを拭えません。

 物語の「未来」像が、抽象的・観念的な断片しか示されなかったことに落胆を覚えます。
 大甘な、肯定的な理想像…人類とミュウが共存する世界…で良いのではないか、と思うのですが。
 具体的な未来像が提示されなかったことで、私には、結末がうやむやにされた気分が残ってます。

2007.09.21 記

 仁木英之『僕僕先生』新潮社(購入:2007/09/20 読了:2007/09/21) の感想を。

 中国・唐の時代。
 親の財産を当てに無為徒食の日々を過ごす青年が、近くの山に庵を結ぶ仙人の弟子になり、非凡な体験をします。

 …物語の語り口は恬淡としていて、青年は今で言うところの「引きこもり」で立身出世にも学問にも興味が湧かないという性質で、仙人は本質的に世捨て人で。
 だからでしょうか、語られる出来事は結構、気宇壮大で波乱万丈でちょっと悲壮だったりするのですが、酸鼻や醜悪や陰惨や痛痒は、あまり感じませんでした。

 一ヶ所、どうにも腑に落ちない、と言うか私には許容できない記述がありました。
『(前略)いうなればかつての京都人のような肩肘の張り方が(後略)』(P119)
 …上記の文の他には、日本の事物を引用した言及はなかったように思います。この文は、私には他の文とは異質に過ぎて気持ち悪いです。
 地の文は、いわゆる「神の視点」的な第三者視点で、つまり作者の語り、ではあるでしょうけど、でも、比喩や引用として使用可能な知見は、この作品の場合は主人公の青年の知見の限界内であるべきではないか、と思いますし。

 あと。
 物語の最後の場面は、私に ブルース・スターリング『スキズマトリックス』早川文庫SF の最後の場面を連想させました。
 他にあるかな、と記憶をたぐって、出て来たのは 小林泰三『AΩ』角川書店 だったりしますが(<印象として、なので、我ながら「それ違う」という気分もあったり ^^;)。

2007.08.18 記

 映画『VEXILLE ベクシル 2077 日本鎖国』監督:曽利文彦 を鑑賞した感想を。

 後半の展開の強引さ・大雑把さとか、設定の都合良さとか、ツッコミどころは多々ありましたが、観終わった私の中には好感が残ってました。DVDが出たら買おうかな、と思うくらいの。

 一点だけ、酷い、と思ったのが、最後に主人公たちが救出(ネタバレにつき文字の色を背景色にしてます)される手段の無理矢理さ、です。

 *** 以下、ネタバレ ***
 最後のシーンで、SWORDのヘリが上空に現れる点。この一点で、作品全体の評価が、私の中で急落しました。どうにもこうにも納得できません。

 物理的に電磁壁(?)を通過すること自体は、貨物船の関門通過シーンを見ると普通に可能な感じですが、だとしても、人工島の崩壊を察知して洋上の船舶から発進したとすると、到着のタイミングが早過ぎると思います。
 人工島の崩壊よりも前に、SWORDや米国がヘリの突入を指示・許可するとは思えませんし。

 百歩譲ってSWORDヘリの到着タイミングを許容するとしても、その役割が主人公たちの救出だけなのも、また許し難い点です。

 個人的には、たとえば……

 敵役の逃走を、騎兵隊よろしく飛来したSWORDヘリが阻止する。
 観念した敵役は降伏するが、マリアは、敵役が持つ知識の悪用を防ぐ為に敵役を殺し、敵役が持っていた資料と自分自身をジャグに粉砕させる。SWORDヘリもジャグによって破壊される。
 主人公たちは、人工島の崩壊に巻き込まれることを、卓越した体術と判断力で回避(笑)し、その後、SWORDヘリが搭載していた海洋救難キット=ゴムボート+食料+医薬品+αを見つけて、米軍艦の到着まで生き延びる。

 ……くらいの活躍(^^;を、最後のシーンにSWORDのヘリを出すのであれば、させて欲しかったです。
 *** 以上、ネタバレ ***

 SWORDの標準装備っぽい[ファイタースーツ]は、ロボコップへのリスペクト(w かな、と、スーツの飛翔シーンを見て思いました。

 時々、たとえば港に下ろされたコンテナが移送されてゆく場面とかで、コンテナ等の「大きさ」が特撮のミニチュアっぽく感じられました。

 あと、上空から港を俯瞰するカットで、白い鳥の飛ぶ位置がワープしたのを見た気がします、みたいな(苦笑)。

 そうそう、入場前にパンフレットを買って上映開始まで読んでたのですが、パンフレットになかなか酷いネタバレや、上映版では使われなかった/没になったっぽい設定への言及が散見されました。
 それと、登場人物の造形で、けっこう遊んでるようです。

 *** 以下、ネタバレ ***
 ジャグ……ワーム@デューンへのリスペクト?(笑)

 敵役が小さなジャグ(?)を愛玩動物な扱いをしてましたが、何か意味があったのでしょうかヽ(`Д´)ノ。

 主人公が出会う少年タカシの実年齢は20歳……日本人は全員が10年前の外見のまま、事実上の不老(と言うよりも[動く死体]状態と言うべき?)になっているっぽい設定がある感じですが、上映版では明確な言及はありませんでした(後半で敵役が口にしたくらい?)。タカシの遺体を処理するシーンでマリアが主人公に告げる、みたいなシーンがあっても良かったのでは、と思ってます。

 城壁の街の群集とか、ちょい役とかに、有名人っぽい造形があった様で、城壁の街での追跡劇で主人公たちを逃がす露天商が、松村邦洋に激しく似てた気がします。

 *** 以上、ネタバレ ***

 (2007.08.19 追記)
 書き忘れてましたが(爆)、ファイタースーツ装着状態での走る動きが、個人的には「違う」感触を覚えてました。
 足の回転が早いと言うか、歩幅が狭いと言うか。もう少し「重い」動きにして欲しかったかも、と。

2007.08.16 記

 BS japan『天元突破グレンラガン』
 20話まで視聴済。

「螺旋力は、宇宙を滅びに導く力」(?)……指紋も、つむじも、クンフーも、ドリルも、DNAも、渦状星雲も!?
 人類を地下に逼塞する状況に追いやった(?)元凶は、螺旋王ロージェノムではなく、螺旋力を発揮する存在/生物種/文明(?)の台頭/増殖/活動(?)に危機感(?)を抱く[アンチスパイラル]と名乗る存在/ものたち(?)。

 宇宙に進出した螺旋力を揮う人類を、その出身惑星である地球へと退却させ、人類の総数を常時監視し、人口が百万人を越えたとたん、月を地球に落着させて、地球の生物種もろともに抹消しようとする、その徹底さ。
 でも、その気になればいつでも人類を掃討できたのに、人口が百万人にならない限り、直接的な介入を控えていた、その猶予/余裕の不可解さ。
 この放置は、人類とアンチスパイラル間に、そういった条約なり協定なりが締結されている?
 地球の螺旋力を滅してしまうと、いつかどこかに別の「螺旋力の湧き出し=螺旋力を揮う生物種」が現出してしまう?
 螺旋力という[病気]の罹患者の標本?

「絶望せよ」
 アンチスパイラルの代弁者と化してしまったニアが言う「絶望」は、螺旋力を揮う者たちが絶望することで、螺旋力の回転が鈍り、遂には停止してしまう、とでも言うのでしょうか。

2007.08.12 記

 RCC中国放送で放送された『コードギアス叛逆のルルーシュ STAGE24&25 スペシャル』 を視聴しました(8/10深夜=8/11未明)。

「世界を壊す」
 25の話数をかけて、主人公たちを取り巻くAREA11という世界・環境・情況が、ほぼ全て覆された、みたいな。それも、開始時にあったものだけでなく、物語が進む間に得て来たものも含めて。

 でも、それはAREA11だけのこと、で、ブリタニアは磐石なまま。

 25話の後で、AREA11と主人公たちがどうなったのか・どうなるのか。壊され・拒まれ・曝され・失われた、過去。そうして何も無くなった現在、主人公たちの各々が、どこに足場を置き・何を持ち・何を求めるのか、早く知りたく思ってます。


 テレビ朝日『仮面ライダー電王』
 28話まで視聴済。

 恒例の主人公のパワーアップが行われました。近来稀に見る、物語の展開に密着したパワーアップで、由来不明・段取り無しでアイテムが唐突に附与される強引ご都合展開とは一線を画す、コレが正しいパワーアップの一例だヽ(`Д´)ノ、と思えるものでした。

 そのパワーアップ・アイテムであるケータロスの現出を見つめるデンライナー・オーナーの真剣そう(^^;な表情が、なんとなく気になったりしてます。
 あと、ケータロスの機能(モモ/ウラ/キン/リュウの呼び出し・憑依)の実現方法・原理がどう設定されているのか、とか、モモタロス以外のイマジンと野上良太郎の憑依状態がどうなったのか、とかも気になったり。

2007.08.11 記

 映画『トランスフォーマー TRANSFORMERS』監督:マイケル・ベイ を鑑賞した感想を。

 戦闘シーンは幻惑・超絶・圧巻・快感、でした……視点が近過ぎる等で、何がどうなっているのか判らない画面もあったりするのですがヽ(`Д´)ノ。

 物語は、異様な機械生命体(群)の戦闘を、様々な状況設定で展開させる為のもの、と言っても良いかと感じてます。人間ドラマは必要最低限に盛り込まれているだけで、恋愛、野心、誤解、友情、不屈、等の要素はありますが、それらは戦闘シーンの状況設定を感情面から納得させる為のもの、な位置づけに思えます。

 序盤の焦点だったアイテムが実は意味がないものだったり(と私は解釈しました)、瀬戸際での大逆転をもたらす主人公の行動の「動機づけ・意味づけ」が皆無だったり(と私は解釈しました)、後始末がご都合主義にもほどがあったり、と、脚本はイマサンとしか言えませんが、戦闘シーンの絶対無敵っぷりが、作品としては「全然OK」な印象を残してくれてます(苦笑)。

2007.08.10 記

 映画『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』監督:長石多可男 を鑑賞した感想を。

 映画版がTV本編と完全に連動、相互補完する、難易度の高い・挑戦的な取り組み姿勢は好きです。
 物語の構成・展開・描写は、映画版とTV本編とで上手く切り分けられていて、映画版は、それ単体で楽しめて、TV本編を見ることで、映画版の物語の裏事情が判る、作りになっていると思えます。

 映画版の話の展開は、けっこう強引と言うか「それがそうなのは運命と言うか成り行きと言うか偶然という形の必然」というご都合主義なものも感じられるのですが、中途半端な設定解説が無かったからでしょうか、あまり違和感や不透明感や不満感は覚えませんでした。

 牙王の描写・説明が、もっと欲しかった、と感じてます。
 時間の束縛を嫌い、ガオウライナーを求める、その意志(怒り? 絶望?)を持った理由は何か、とか。
 ワニなイマジンが憑いてたりしたのか、そんなものはいなかったのか……描写を見る限りでは、仮面ライダーガオウは、イマジンは関与しない、桜井侑斗のゼロノス・アルタイルフォームっぽいですが。

 最終決戦の場の「廃墟」は、[人々が生きる時間]がガオウライナーに食われ・破壊された残滓で、その[時間]が完全に消滅すると、その世界は[時の列車]が走る[時の砂漠]の砂になり、跡には暗黒のトンネルが残る、のかなと考えたりしてます。「廃墟」が残っているのは、その世界の[時間]が未だ消え去っていない/消えかかっている、その境界なのかも、と。

「人が覚えてれば、その時間は存在するんだ」
 今回の、野上良太郎の顛末を鑑みるに、だんだんと怖さを感じてくる言葉だと思えます。
 時間=記憶。上記の言葉が「人間原理」に留まっているのは大いに不満で、もっとアニミズム方向に拡大展開解釈したくなります。時空間=世界(物質)の記憶、と。ガオウライナーが「食う=空にする」のは、世界の記憶なのかも、と。

2007.08.07 記

 ANIMAX『DARKER THAN BLACK』
 14話まで視聴済。

 失われた月影。夜の天空を覆う、偽りの星空。
 そんな世界の物語のエンディング曲は『ツキアカリ』…月明かりのことを唄う歌。

 …地上に「ゲート」や「契約者」や「流星のカケラ」をもたらす「何か」は、実は月の光を遍く得ようとしているだけ、だったりして。「ゲート」や「契約者」や「流星のカケラ」は、「何か」が地球/地上に居続けるための、無意識・無自覚な「余波」でしかない、とか。

 なんてことを、『ツキアカリ』を聞きながら思ってみたり(笑)。

2007.07.11 記

 BS japan『天元突破グレンラガン』
 15話まで視聴済。

 あっという間にボス敵を粉砕突破! 誰かがカミナに続くかも、という危惧は杞憂に終って、「良かった」と「えー」が半々(爆)。シモンにとって、カミナと生きた時間から得た「力」が、それだけのものだった、ということでしょう、か。
 で。
 記憶を反芻してみても、やっぱり私は「カミナ編」(仮称)が好きじゃない・好きになれない、です。「ニア編」(仮称)が好ましい(核爆)だけに、そして、それは「カミナ編」(仮称)があるからこそ、と思えるだけに。
 物語の始まりの一本道っぷりを隠蔽しようと説明を省いた事の作為感が気に入らない、と。いま自分の気分を言葉にすると、こんな感じ、でしょうか。

2007.07.01 記

 NHK 教育『電脳コイル』
 (2007.07.01 『電脳コイル』感想ページ作成に伴い、移項)


 『FREEDOM』のこと(承前)。
 …未来的な世界での、大友デザインなレースカーを駆る少年たちの一風景、という「絵」があって、そこから世界設定や物語を広げていった、感じかも、と。カップヌードルCMで宇宙を出したことから、舞台は月に、自由/抑圧な物語の典型として閉鎖的な世界を構築して、とか(空想)。
 ……月の閉鎖都市ではなく、巨大な宇宙都市(スペースコロニー@ガンダム等)だったら、個人的には、環境的・社会的な構造に対する違和感が減ったかも、と(苦笑)。

2007.06.24 記

 NHK 教育『電脳コイル』
 (2007.07.01 『電脳コイル』感想ページ作成に伴い、移項)


 ANIMAXで『FREEDOM』を視聴しました。
 『FREEDOM』は、日清食品カップヌードルのTVCMやOVA等、メディアミックス展開されているもの(公式HP=http://freedom-project.jp/)。
 今回はOVA『FREEDOM』EDEN編・#1〜#3(+メイキング(?)編)の放映でした。

 感想は…映像技術やビジュアル・イメージ設定は労作ですが、物語の背景設定が歪・強引・杜撰に思えて、かつ、主人公の行動が直情・短慮・無謀に感じられて、引いた目での視聴でした。

 [殻]に閉じ篭り外界から[目]を逸らし現状維持を続けようとする[体制]。
 その欺瞞を知り[殻]から脱出する主人公。
 …EDENの資源確保や管理運営の体制は、いったいどうやって実現・維持されているのでしょう。23世紀という「すぐそこの未来」の物語にしては、描かれている豊かさ・自由さ・愚かさを実現・維持できる科学技術や社会体制を、私は具体的に想像出来ません。
 空気・水・食料・鉱物資源・工業製品の確保・生産・維持・廃棄、外界への興味を持たせない意識操作、科学技術文明を維持出来るだけの教育、等々、どうにも納得出来ない要素が目について。いっそ、ダイアスパー(アーサー・C・クラーク)かエイ・エム・アマランス(山下いくと)か、まで突き抜けていれば、「そんなものか」と納得できたのですが。

2007.06.18 記

 大西科学『ジョン平とぼくと 3 ジョン平とぼくらの世界』GA文庫/ソフトバンク クリエイティブ(購入:2007.06.16)を読了。

 前巻で一応の決着を見た「事件」の、後始末と言うかエピローグと言うか、種明かし・解説編、と言うか。
 明かされた「真実/事実」の数々は、主人公の未来と将来に深く影響するもので。
 …主人公は、やがて「選ばれし者の恍惚と不安」に惑わされるのでしょうか。あるいは、記憶の隅に封じて忘れてしまうのでしょうか。それとも、今回に得た「答え」を持ち続けるのでしょうか。

 でも結末は、現在の主人公の生きる学校生活で、主人公にとっての大転換が起こる、という、主人公の等身大の世界の変化で締めくくられていて、ほっとさせられました。


 ANIMAX『ガラスの艦隊』を16話まで視聴して。

 …[世界の危機]が主人公(の一人)に示され、どうやら主人公とライバルの肉体の[特異性]は、その[危機]に対するもののような感じに思えて、ようやく、興味を引かれる要素が見つけられた、かと。
 が、これまでの展開からすると、中世的な権力闘争に人間たちが右往左往する中、最終的に[世界の危機]は回避/超克されるものの、それは偶然/僥倖/奇蹟的な成り行きだった・・・・・・な感じになりそうな悪寒がしてたりも(苦笑)。

2007.06.17 記

 NHK 教育『電脳コイル』
 (2007.07.01 『電脳コイル』感想ページ作成に伴い、移項)

2007.06.09 記

 NHK 教育『電脳コイル』
 (2007.07.01 『電脳コイル』感想ページ作成に伴い、移項)

2007.06.02 記

 NHK 教育『電脳コイル』
 (2007.07.01 『電脳コイル』感想ページ作成に伴い、移項)

2007.05.26 記

 NHK 教育『電脳コイル』
 (2007.07.01 『電脳コイル』感想ページ作成に伴い、移項)

2007.05.22 記

 瀬尾つかさ『クジラのソラ 03』富士見ファンタジア文庫 を購入&読了(2007.05.21)。

 《ゲーム》とプレイヤーを巡る、異星人が秘匿する裏事情が明かされた『02』は、しかし、更なる驚愕の真実へ至る序章に過ぎなかったんだ! な・なんだって〜!? な巻、でした(爆)。

 佐々木淳子『那由他』か、葛西伸哉『熱死戦線ビットウォーズ』か(多分に『03』の後半の内容に直結しそうな言及なので、文字色を背景色にして伏せます)、な情況に、あっという間に世界が陥って、びっくりしました。

 そして、まさか何故どうして一体、な出来事が提示されて、その謎解きを含めて以下次巻ヽ(`Д´)ノ

 《ゲーム》もゼイも、次の巻で、どんな扱い・立場になっているのか/するのか、あと、行くところまで行っちゃった感が拭えない世界設定を、どう保たせ・弄り・纏めるのか、とても楽しみです(^^。

2007.05.20 記

 ANIMAX『DARKER THAN BLACK−黒の契約者−』
 2話まで視聴済。

 都市の傍らにある、山脈のような壁。壁面に青い空が描かれたそれは、ヘルズゲートと呼ばれる「何か」を隠蔽・遮蔽する/「何か」から都市を隔離・防護する、ためのもの?
 星空は、ヘルズゲートの出現と同時に、能力者の「存命/絶命」を告知するものに変わって。
 そして世界には、文字通り超人的な能力を有する能力者が、夜空の星の数だけ存在していて。

 …現実の現代を暴力と陰謀と超常とで脚色した娯楽作、な感じで。
 私は、この類については超常の解題が、興味の第一、だったりします。


 BS japan『天元突破グレンラガン』
 7話まで視聴済。

 地下に逼塞する人間たち。地上にはガンメンを駆使して人間たちを襲う獣人たち。

 …我武者羅(^^;に「突破」を欲している感じのカミナの前には、彼が突破するべき「相手」が次々と出現します。私には、この段取りの「都合良さ」が納得できない、様です。

 NHK 教育『電脳コイル』
 (2007.07.01 『電脳コイル』感想ページ作成に伴い、移項)


 塩野干支郎次『エクストラ・イグジステンス』GUM COMICS Plus/ワニブックス を購入&読了(2007.05.12)。

 突然に出現した怪物に蹂躙される世界で、怪物由来の超能力を得た少年が、同等(以上)の能力を持つ少女と共に闘い、怪物を退ける、漫画。
 絵が好み…一点だけ、怪物のデザインは好きじゃないです…なのと、物語の語り口・構成の「等身大の限界」の具合が好き、な感じです。

2007.05.12 記

 自分から積極的に視聴したアニメ・特撮について、印象・感想などを。


 放送終了:−−−

 KIDS・STATION『蒼穹のファフナー』
 主役メカは巨大ロボットでなくても良かったのでは、と(^^;。

 ANIMAX『桜蘭高校ホスト部』
 後半の、主役キャラの将来に関る、シリアスな比重の高い話は、ちょっと好みに合いませんでした。破天荒なキャラたちの、世界を相手の大立ち回り、が見たかったかも、です。

 ANIMAX『コードギアス叛逆のルルーシュ』
 主役メカは巨大ロボットでなくても良いのでは、と(^^;。ゼロ=乱世の英雄? 織田信長な感じ? と思い付き、物語のノリは戦国時代劇なのかも、と。

 ANIMAX『獣装機攻ダンクーガ ノヴァ』
 物語の「謎」の底が浅い、と言うか、もっと二転三転させて欲しかった、と。

 TBS『ウルトラマンメビウス』
 ウルトラマンヒカリが、個人的には一番印象に残ってます。

 NHK BS−2『怪奇大作戦セカンドファイル』
 物語の「謎」の底が浅い、と言うか、もっと二転三転させて欲しかった、と。同時に放送された旧作の方が見応えがあった、です。


 放送中:−−−

 ANIMAX『ガラスの艦隊』
 10話まで視聴済。今のところ私には、興味を引かれる・魅力を感じる要素を見出せません。

 テレビ朝日『仮面ライダー電王』
 15話まで視聴済。主役の道具立て・物語の仕掛けが終った段階、でしょうか。提示されたそれらの要素を、どう展開させるのか、どう帰結させるのか、のお手並み拝見、と。

 テレビ朝日『Yes!プリキュア5』
 14話まで視聴済。5人ともが良く食べるキャラなのは、いったい(^^;。各話のエピソードと戦闘の必然性・関連性が乏しい印象の払拭を望みたいのですが。

 テレビ朝日『ガイキング』
 14話まで視聴済。異世界が舞台なのに、そこにある事物に異質さ・異様さが感じられないのが不満、でしょうか。

 BS japan『天元突破グレンラガン』
 6話まで視聴済。物語が無い、みたいな。その場のノリと勢いだけ、と言うか。

 NHK BS−2『精霊の守り人』
 6話まで視聴済。未だ、物語を語るための舞台作り・世界解説の段階、みたいな。

 TBS『地球へ…』
 6話まで視聴済。良くも悪くも原作を踏襲中、かと。

 @nifty『アイドルマスターXENOGLOSSIA』
 5話まで視聴済。アニメ@niftyでストリーミング配信を視聴してます。3話のメインのエピソードは、2話後半から3話前半までで納めて欲しかったかも、と(^^;。(2007.05.13 更新)

 ANIMAX『Z.O.E Dolores, i』
 3話まで視聴済。絵作りが、ちょっと雑な印象で(−−;。

 ANIMAX『DARKER THAN BLACK−黒の契約者−』
 1話を視聴済。感想は保留。

 NHK 教育『電脳コイル』
 1話を視聴済。感想は保留。

 NHK 教育『やさいのようせい』
 21話〜24話を視聴済。愛らしく個性的な「やさいのようせい」たちのデザインと色使いが好きです。

2007.04.05 記

 春・新年度のTV番組改編期、ということで。

 KIDS・STATION『蒼穹のファフナー』
 …報復の連鎖は止められず。揺れ動く感情の両端は、和解と憎悪? 25話まで視聴済。

 ANIMAX『桜蘭高校ホスト部』
 …強力モーター!(笑) 22話まで視聴済。

 KIDS・STATION『タイドライン・ブルー』
 全13話を視聴済。物語は決着せず。兄弟の和解はウヤムヤっぽく感じられ。
 ナスカの地上絵みたいなもの(それとも、夜の海に篝火、とか)で、衛星に意志を知らせることができたのではないか、と。

 ANIMAX『コードギアス叛逆のルルーシュ』
 うっかりルルーシュ見栄っ張り不始末(^^;。個人的な怨讐と組織的な叛逆。率いる人々の偶像であり続けようとするためか、掲げた大儀に縛られるのか、私情を知られることに臆病なのか。意表を突かれる喜劇な悲劇に目が離せません。人型兵器が、ちょっとやっぱり私の好みから外れているのが残念。20話まで視聴済。

 ANIMAX『ガラスの艦隊』
 冬の惑星上での戦闘艦同士の格闘戦は面白く見ました。人間ドラマは説明不足で空回りしてる感じを持ってます。6話まで視聴済。

 ANIMAX『獣装機攻ダンクーガ ノヴァ』
 弱者の味方・援助者ではなく強者の敵・破壊者、と。7話まで視聴済。

 テレビ朝日『仮面ライダー電王』
 時間改変を企む敵の、活動の段取りの凝った仕掛けに、漠然と不安を感じてたり。デンライナー食堂車や主人公の姉の喫茶店の様子に、何故か慣れない感触を拭えなかったり。電王の各フォームの容姿と対応するイマジンの一致の度合に怪しさ爆発、と言うか、その一致の理由に物語的な仕掛けは? とか思ったり。10話まで視聴済。

 TBS『ウルトラマンメビウス』
 最後の一連の敵が浅薄に過ぎて残念。49話まで視聴済。

 テレビ朝日『ガイキング』
 ガイキングでなくても/オリジナルでよかったのに、と。8話まで視聴済。


 視聴予定の番組は…

 BS japan『天元突破グレンラガン』(2007.04.04〜)
 1話を視聴済。何故か乗り切れない気分、の理由が判らずヽ(`Д´)ノ。地下の村の殺伐さ/飲み食いのシーンがない、から?(;´Д`)

 NHK BS−2『精霊の守り人』(2007.04.07〜)
 地味? 潤い、を期待。

 TBS/ANIMAX/KIDS・STATION『地球へ…』(2007.04.07/2007.05.12/2007.05.14〜)
 いまさら/何故いま、という感情を否めませんが。

 ANIMAX『Z.O.E Dolores, i』(2007.04.20〜)
 軌道エレベーター(^^;。

 ANIMAX『DARKER THAN BLACK−黒の契約者−』(2007.05.08〜)
 娯楽作品、を期待。

 NHK 教育『電脳コイル』(2007.05.12〜)
 やんちゃ、を期待。


 視聴未定(意欲あれども機会に恵まれず)の番組は…

 『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』
 『アイドルマスターXENOGLOSSIA』
 『GR −GIANT ROBO−』

 …ネット配信があるものもありますが、こちらの再生環境(回線速度や画像処理性能)がイマサン程度なので、ちょっと食指が動かなくて。TV放送かビデオソフトで視聴したいな、と思ってます。

 追記(2007.04.06)
 「視聴未定」項に以下を追加します。
 『ロケットガール』
 『REIDEEN』
 『KISS DUM −ENGAGE planet−』
 『ヒロイック・エイジ −HEROIC AGE−』
 『鋼鉄神ジーグ』
 …忘れてました(;´Д`)。

 追記2(2007.04.08)
 「視聴未定」項に以下を追加します2。
 『大江戸ロケット』
 …忘れてました2(;´Д`)。

2007.03.25 記

 諸星大二郎『私家版魚類図譜』講談社/KCDX2278MORNING を購入(3/24)・読了。

 「漠然とした”水中にいるもの”という、大きな括りでのイメージ」(あとがき)から紡がれた、[諸星大二郎の味]としか言い様のない作品群でした。
 個人的には、オカルト風味が極小でSF風味が横溢している「第3尾 魚が来た!」が好みです。

2007.03.21 記

 コミックス(『よつばと! 6』)+絵本(『よつばとしろくろのどうぶつ』)+CD(『よつばと♪組曲「冬将軍」』)=購入者特典小冊子の、よつばスタジオ『PURCHASERS PRIVILEGE BOOK YOTSUBA&! ILLUSTRATIONS and MATERIALS』メディアワークス が送付されてきました(3/18)。

 電撃大王表紙、カレンダー、CD、等に使われたものが収録されています。商品に使われた素材の他、CDの企画書や音楽制作時にイメージを膨らませるために描かれたカットや絵コンテもありました。
 描かれている人間のキャラクターが、よつば(いっぱい)とふーか(なかなか)ととーちゃん(4点)でした。風花が優遇されている、気がしました(^^;)。
 そして、P30に「”YOTSUBA&!”TIME TABLE」と題された、『よつばと!』第1話〜第35話までの想定日付の一覧が掲載されていて、その内容に驚きました。「第1話」が[7/19・SAT]で、「第35話」が[8/31・SUN]で、ほぼ1日1話相当…結構な高密度だったんですね。

2007.03.20 記

 特撮『生物彗星WoO』のNHK総合での放送が終わりました(3/16深夜(3/17未明) 全13回)。

 ジュヴナイルとヤングアダルトと青年向けと、対象とする年齢/世代が異なるように感じる設定が複数、要素間の摺り合わせ・レベル合わせが不足した状態で盛り込まれて、そのために説得力や統一感に欠けていた印象が残ってます。

 細かなことを言えば、最終回の大団円で、
「みんな生きてる」
という台詞がありますが。
 「みんな」の中に、後半の重要人物の一人である小太郎や、悪役だった科学者の姿は見当たりません。いたのかもしれませんが、私には判りませんでした(それとわかる演出がありませんでしたし)。
 あと、彗星探査に行って消息不明になった男性の服装が、消息不明になった時点の服装ではなかったのも、気になりました。

2007.03.11 記

 リボルテック セイバー(TYPE−MOON『Fate/stay night』)>> http://www.kaiyodo.co.jp/revoltech/family.html。

 …を見て、こんなリボルテックが欲しい、かも、と空想を。

 シャーリー・メディスン(森薫『シャーリー』enterbrain) 踏み台、箒、モップ、洗濯カゴなど付き
 風の谷のナウシカ(宮崎駿『風の谷のナウシカ』徳間書店) ライフル、虫笛、メーヴェand/orカイ付き
 光速エスパー(松本零士『光速エスパー』朝日ソノラマ)
 あしゅらおう(光瀬龍、萩尾望都『百億の昼と千億の夜』秋田書店 )

2007.03.10 記

 高里椎奈『終焉の詩 フェンネル大陸 偽王伝』講談社(2007.03.08 購入)を読了。

 『フェンネル大陸 偽王伝』最終巻、です。

 他国への侵攻を止めない強国の、ひた隠しにされていた指導者たちの真相が明かされました。
 冷酷な謀略と思わ(され)れていた一連の出来事が、疑心暗鬼や嫉妬心が引き起こした不意の凶行の結果で。
 苛烈な覇業は、凶行の真相を隠蔽するための虚構でしかなく。

 …う〜ん、結着の大団円っぷりが、ちょっと急転直下に過ぎる印象で。

 「王」を巡る真実を、民草は知らず/知らされず/知る術を持たず。それは、たとえ知り得ても百害あって一利なし、と?

 偽王…王は国、国は民、民は人、人は王、と。これは私が、ふと思い付いた戯れ歌ですが。

 どうやら、フェンベルク・ストライフの旅はまだ、あるいは、それに続く物語があるようで、楽しみです。

2007.02.28 記

 上津康義『クドー遺宝伝』YKコミックス/少年画報社(購入:2007.02.27)を読了(2007.02.28)。

 帯の、聖悠紀@超人ロック 氏の惹句に興味を引かれて購入して。
 タイトル・ストーリーの中では、私としては「Act.1 扶桑の実」が一番良かった、です。後は、短いというか端折り過ぎと言うか、起承転結の起と結だけ、と言うか。
 後の「特別読切」2編は、粗削り、と。

 次のコミックスが出たら、買うとは思います。

2007.02.19 記

 大西科学『ジョン平とぼくと』GA文庫/ソフトバンク クリエイティブ(購入:2006.09.15)と、『ジョン平とぼくと 2 ジョン平と去っていった猫』同(購入:2006.12.16)を読了(2007.02.16 & 2007.02.18)。

 太陽の光に乗って(?)地上に降り日溜まりに貯えられる[陽素]が、特定の単語が想起させるイメージの連鎖を脳に形作る働きのなにか(?)によって、[魔法力]として顕現し作用する、という法則が発見された世界。
 巧拙の差はあるものの、ほぼ全ての人が魔法を使える世界で、人は様々な動物を「使い魔」としていて。
 そして、主人公である北見重は、ジョン平という雑種(?)犬を使い魔にしている高校二年生で、いまいち魔法が使えなくて、そのせいか自然科学・化学に興味があって。

 そんな彼の学校生活が普通に過ぎて行く中で事件が起こり、彼は解決に一役買う…『ジョン平とぼくと』。
 続いて、二年生から三年生になる春休みに、彼は学校で見知らぬ少女に出会い、新たな事件に関ることになる…『ジョン平とぼくと 2 ジョン平と去っていった猫』。

 語り口から、まったり系の話かと思ってましたが、主人公と彼の使い魔には、亡くなった彼の父親が関っているような気がする、魔法に関連した[秘密]がありそうだったり、起きる事件が、この物語世界の社会基盤を揺るがしかねない深刻なものだったりで、この先がどうなるのか知りたくもあり怖くもあり、な読後感、です。

2007.02.13 記

 支倉凍砂『狼と香辛料 IV』電撃文庫 (購入:2007.02.10)を読了。

 先ずの驚きは表紙絵にありました。
[merchant meats spicy wolf. Isuna Hasekura]
 すぱいし〜うるふ……甘・酸・塩・苦・辛・渋・他?(←参考:Wikipedia/味覚)

 上記の文言は・・・・・・最初の『狼と香辛料』から表紙絵に記されていたもの、だったのですね。あぁ、恥ずかしい(;´Д`)。
 (2007.02.19 追記)

 本編は…巻が進むにつれて、今のところ順当に此岸[人間の世界]から彼岸[神々の世界]へと物語/世界の様相を移して行っているように感じる展開でした。
 あと何巻かすると怪獣大決戦な光景が展開されたりするのでしょうか(^^;。

 (2007.02.14 文章の一部を改稿)

2007.01.14 記

 支倉凍砂『狼と香辛料 III』電撃文庫 (購入:2006.10.07)を読了(2007.01.14)。

 神と人と。
 最後の方で明かされた設定と、前巻での出来事の一つとを合わせて、この物語の中の神の在りよう(の一つ)が見えたように感じています。
 人の形を採り、人と生きる、人がましい神の、その在りようが、この先、どう語られるのか、興味があります。

2007.01.04 記

 昨年10月から、当方のテレビ番組視聴環境がケーブルテレビ(ケーブルネットワーク西日本 http://www.cnw.ne.jp/)になり、愛媛県の地方局で放映されずに視聴できなかった番組が幾つか、視聴可能になりました。

 現在視聴中な番組は…

 KIDS・STATION『蒼穹のファフナー』
 …主役ロボットであるファフナーの描写が少ないのが、個人的には不満。12話まで視聴済。

 ANIMAX『桜蘭高校ホスト部』
 …からっと笑って楽しめる良品。9話まで視聴済。

 ANIMAX『英國戀物語エマ』
 …声が付いて動く「エマ」、としか言えない、丁寧に作られてはいるものの、良くも悪くも原作に準拠した作品。10話まで視聴済。

 ANIMAX『コードギアス叛逆のルルーシュ』
 …今のところ、ロボットが、主人公たちの物語を彩る、別なアイテムで置換可能なレベルの副菜でしかない…あのデザインである説得力/必要性が見えない…のが、ちょっと残念。8話まで視聴済。

 年末年始の特別枠で視聴したのは…

 ANIMAX『METROPOLIS』(映画)
 …映像は一級品ですが、ドラマが、素材を吟味・熟成させずに仕上げた感じで、今ひとつ。

 KIDS・STATION『ノエイン もうひとりの君へ』(全24話)
 …これが、いわゆるセカイ系、というやつでしょうか。トビの物語が欲しかった、です。

 ANIMAX『攻殻機動隊 S.A.C. The Laughing Man』(特別編集版)
 …最後の闘いで、敵がランドメイト(違)を繰り出す理由が不明…タチコマたちの悲壮な戦いを描くため、でしかないように思える…なのが、嫌(苦笑)。

 ANIMAX『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven』(特別編集版)
 …[something wonder]な要素が、原作の引き写し、なのが残念。最後が、またタチコマなのも、ちょっとあざといなぁ、と(萌えましたが −−;)。

 2月から放送予定の、ANIMAXで『ダンクーガ ノヴァ』と『ガラスの艦隊』を楽しみにしていたりもします。

 (2007.01.05 文章の一部を改稿)