幼時から、スポーツにはとんと興味が無かった。ことに野球は「好きなTV番組を中止にする憎いヤツ」としか認識してなかったもので、相方ねこまと同居するまでニュースすら見ていなかったものである。
しかしヤツは物心ついてからこっちの虎神崇拝者で、なおかつケツを凍らせて鑑賞する氷上の舞をこよなく愛する輩。かくて我が家のTVはスポーツニュースを流すようになり、ことにも日曜朝の「あっぱれ/喝」乱れ飛ぶ時間(サンデーモーニング)は揃って拝聴しているのだが。
今日、ふと思ったのだけど、野球用語ってなにげにヘンテコなものが多くないですか。
こちとらの領分であるPC関係も「落とす」とか「殺す」とかイロイロあるけれど、あちらはそれどころではない。刺したとか討ち取ったとか併殺とかマウンドから引きずり下ろすとか、かなり激しいものがある。かと思うとボールをこねるとか言うし、ビジュアルとして考えるとすっげー妙なんだがいかがか。いっそ、それを大真面目にやってる映像とか作ってみたら、スポーツ嫌いの目を向けさせる効果もあるんじゃないかのう。
いや、どんな目が向くかは保証の限りじゃありませんが。
とかバカを言ってたら、ねこま鬼軍曹に「ヒマそうだね〜」と強制徴募をくらい、某ブートキャンプへ連れ込まれた。なにが哀しくて中年ふたり、日曜の昼日中からTVの前でガニ股立ちして腕を振り回さねばならんのじゃ!とか思いつつディスク1枚をヒーコラ言いながら乗り切る。
結果、汗だくヨレヨレにはなったものの、傍で見てる以上には楽しかった。
「とりあえず体を動かす」「疲れたらやめてもいい」「好きなところから復帰可能」という、スポコン系から離れたスタンスは好ましいし、適当にやっててテンションを上げてくれるのでその後の日常生活もアップテンポになる。またシンプルな動きを真似していると自分のどこに筋肉があって、その上にどれぐらい脂が乗っているかよく分かって先の励みにもなりそうだ。
まあそこらは知りたくなかった気もするし、明日は筋肉痛の大波に襲われそうな予感もあるけれど、うっかり終幕の「Victory!」まで手を繋いでやってしまったので、もはや戻る道はなさそうである。つか目の前に上官がいるこちとらとしては、脱走したら営倉に入れられそうで怖いのだが。
午後、『仮面ライダー電王』鑑賞。
先週の幕切れで登場した、姉の婚約者と同姓同名の侑斗(?)役が、『響鬼』を台無しにした要素のひとつであるところの「いつの時代の小学生の妄想したお金持ち意地悪ガキ?」キャラを演ってた少年なものだから、不安まみれのスタート…だったのだが、いやいや杞憂でした。面白いじゃないですか彼。
出だしのところでは前の役を思わせるイヤな絡み方をしてきたものの、直後、自分の内部から語りかけてくるイマジンとの口喧嘩のはずみに己の顔を殴って痛がってるあたりから、幾つもの謎とともにだんだん面白い方向へキャラが立っていく。またそのイマジンが「足し算ができない」にも関わらず財布を預かられてしまってたり、人目を避けて呼び出さざるを得ないものだから試着室に一緒に詰まってみたり、かと思えばコーヒーが苦くて飲めないと砂糖を足しまくって今度は甘さに悶えてみたりと、なかなか美味しい二枚目半である。
また、この憑依(&契約?)したデネブというイマジン、見た目は鉢金装備忍者装束の烏天狗みたいで格好いいのに、性格は真面目で面倒見よくお節介、しかし非常に不器用という味わい深いシロモノ。主人公につっかかる侑斗をたしなめようとしてしくじり、プロレス技をかけられてバタバタしてるあたりで即効可愛いくなってきてしまった。一触即発状態の相手に「侑斗と友達になってくれ」と特製らしいキャンディを差し出すなんざぁ、もうどこのナニーなんだか。ところであのキャンディは何味なんだろう。いやそもそも食えるのか?
本編の敵イマジンが、これまでの「勘違い方向へ望みをかなえる」ではなく「望みをあえて曲解し、かつそれを押し付けるべく宿主に暴力を振るう」というトンデモ野郎なので好対照、こっちの結末も次回を楽しみにしてくれた。今回出番の少なかった主人公のイマジン達との顔合わせでどこまでスベってくれるやら。いや、つかデンライナーで何か壊しそうな予感もしますな。頑張れデネブ!<何を
その後TVのチャンネルザッピング中にNHK大河ドラマの番宣が映ったら思いっきりビジュアル系の美形武者が炎を背負って登場。えーとえーと、噂は聞いてましたがこれが上杉謙信ですかGackt動員ってヤツですかこれはいい『戦国無双』ですねと一瞬錯乱。いや〜、女性説もあった謙信とはいえ、なんか違う世界の雰囲気が出てて怖いですわ。これは出番を楽しみにしていいもんだろうか、なあ。
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