ここらの鎮守の神様の、今日はめでたいお祭り日。ってことでねこまと二人、坂を上って鳥居を潜った。
いや諸君、何も言うな。何せ次があるでな。
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ふふふ。並み居るチビっ子どもに大人の財力を見せ付けてきたぜ。ついでに頭の後にくくりつけたお面を「モモタロスだ〜」と指差した3歳ぐらいに向かって「俺、参上!」を繰り出してきたぜ。ビールの入った中年は怖いものなしだぜきゃっほーっ!
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で、今日の『仮面ライダー電王』。
他者の記憶から自分が消えてゆくことを代償に変身してたという強烈な設定が明らかになった、侑斗がまさに「ヒーロー」だったなあ。これまでの人を寄せ付けない態度も、劇場版での台詞「人が覚えていれば時間は消えない」も、これを踏まえていたと思うと重みががらりと変わってくる。過酷な宿命を背負って独り闘う、それこそまさに仮面ライダーだ!
(オカンのような性格のイマジンが居るが、まあ初代にも立花のおやっさんが居たつーことで)
そして台詞、演出ともに光るもの多いエピソードであった。上の記憶にまつわる愛理とのシーンは実にじつに美しかった。形を成しかけた記憶を辿るごと差し伸べられた手、しかし背を向けて良太郎たちを救いに走る侑斗の決め台詞、戦いの後で再び「桜井」の記憶を無くして微笑む姉に、なんともいえない複雑な表情を向ける良太郎。
またリュウタロスが痛い経験とその後の仲間たちのフォローを経て成長したあたりがさらりと描かれていながら印象的。これについてはとくに後者の方が効いてそうだよな〜。「答えは聞いてない!」の我侭キャラを通してきた上に意地から単独で戦って共通の宿主を死なせかけたのに、誰も彼を責めなかった。「弔い合戦や!」と憤り「ウチの小僧が世話ンなったなぁ!」と怒る仲間に、初めて参戦の了解を求めたってのは大きな変化だと思う。
それに戦闘シーンの多彩さは、ここまでのシリーズ中でも特筆ものだった。剣での闘い、肉弾戦、それにバイクでのスピード感あるバトル。強力な敵に圧倒されつつ、それを覆してゆくという展開も燃える。
と、ここまで気合の入ったエピソードなのに、例によっての細かいギャグも「てんこ盛り」で随所でしっかり笑わされた。「ボク生きてるよぅ」のリュウタロスに慌ててフォローするキンタロス、デネブのお見舞いグッズ(たしかにアレは怪我人には重い)にナオミとの会話、憑依されたとたん走り方が変わる侑斗などなど、見返しても笑える要素が上手に混ぜ込んである。ついでに言うと、これら全てが本来のターゲットであるべき子供たちに分かるよう平易な言葉でのみ語られてることには驚くばかり。脚本家の腕ここにあり、か。
ところで観終わったら、あろうことかクライマックスフォームがカッコ良く見えてきた。もしや感情移入のあまり良太郎のセンスに感染したってことだろうか。これは、かーなーりーヤバイ!
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