仕事納めの朝、携帯へのメール着信で目覚める。会社の同僚、若いMさんの母上が亡くなったとの知らせだった。この夏からお加減を悪くし入院されていたが昨日容態が急変。彼女はPCの電源さえそのままに病院へ走り付き添っていたのだけれど、薬石効無く日付の変わる頃永眠されたという。
とりあえずは出社、同僚たちと連絡をとりあって供花や弔問の打合せをし、適当な時間にいったん帰宅して服装を整えて夕方からのお通夜に間に合わせる。
年を重ねるごとにこういう手際だけはよくなるものだ。しかし血縁者に乏しいゆえか元々情なしなのか、Mさんの思いを察するに足りず、かける言葉を探しあぐねるままに帰宅。葬儀における他人などエキストラのようなもの、台詞を探すには及ばず黙って背景になっておればよいのだろうけれど。
|