仕事始めから2日、いまいち気勢が上がらない。年末に手をつけたレザークラフトだのプラスチックの人形だの何故か発生してるフェルト細工だのを途中にしてるせいだろう、とっとと家に帰りたいもんだと思いつつ溜まった仕事の山に追いこくられていたら、年末にご母堂を亡くされたMさんから、とんでもないことを耳にした。
我々の上司S氏も葬儀に出席したのだが、かける言葉に事欠いて「逆縁は親不孝」だの「これは親離れの機会」だのと、マナー集の禁則事項みたいな事ばかりを口にのぼせたのだそうな。
えーと、Sさん。確か貴方こちとらよりふたつみっつ年上、四捨五入すると50でしたよね。本人がするならいざ知らず葬儀における弔問客、要は外野が「よかった探し」なんかするもんじゃねぇと分かってなきゃあオカシイでしょうが。いやさご自身もう親御さんはおられない筈、かけて欲しい言葉かどうか分かるでしょうが?善意でかける声だとて、言葉を選べないなら意味ないっすよ。
基本的にトラブルに怒りをもってあたる傾向があるため、我が友ストロハイムの葬儀に際して上滑りな説法を並べた坊主に殺意が湧いたことを昨日のことのように思い出し頭に熱が吹き上げたりしたのだが、当のM嬢のほうは大人らしく耐えておられたのでソイツの持って行き場も無くなってしまった。
頼んますよ、もぉ。
情け無くぷしゅう、と気が抜けて、勤労意欲も大幅にマイナス。
抜けた後を埋めるべく、終業後はススキノへ転がっていったのは責められまい。もっとも、転げ込んだのはスープカリー屋だから、後で我が身を責めねばならんかも知れぬが。
まあアレだ、この状況であえて「よかった探し」をすると、反面教師による「沈黙は金」の実例が得られたってことですな。常日頃から小ネタではいろいろ貰ってますけどね。
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