先ごろネットで頼んでおいた水槽が届いた。相方が楽天のポイントを使って発注してくれ、こちらがさらにコンビニのポイントで払ったので実質2千円程度で手に入ったという儲けモノである。ポイントサービスの類は日ごろあまり熱心にチェックしてなかったのだけど、こんなに得できるなら、もちっといろいろ調べてみようかな。
ちなみに水槽はコトブキ工芸社のダックスC60。高さ230mm奥行200mmの小型タイプながら、610mmの幅は流石に存在感がある。しかし容量は26Lと標準サイズの45cmよりも小さいので、機器類は現行の30cmに使っているものをそのまま活かすことにした。まだ風邪でダウン中のねこまを起こさないよう、ごそごそと作業にとりかかる。
コリドラス・ジュリー、ピグミーコリドラス、オトシンクルス、ボララス・マキュラータ、ヤマトヌマエビという小ファミリーをプラ水槽に入れて退避、水草もバケツに移して剪定&コケ取り、水と砂をこれまた別容器に移していよいよ引越し…というところでお約束のようにぼたんが猫の手介入してくれたが、なんとか振り切って2時間ほどで終了。底面積は倍近くなり、育ちすぎていた水草も余裕をもって葉を広げているのが心地よさげである。
が、こうなってみると、生体が少なくてどうにも淋しい。
これは水槽持ちの宿業というべきであろう。「減らす」というのは常に至難の業で、水草が増えたといっては新しい水槽を買い、そこに入れる生体が欲しいといって新たな品種に手を出し、ふと気付くとタンクの数が増え床がたわんでいたりするのだ。
ちなみに猫飼いとか本読みとかクラフト系の趣味人も同様だったりする。ええ、全部身をもって知ってますともさ!
『骨の城 (ハヤカワ・ミステリ文庫 エ 3-8)(アーロン・エルキンズ (著), 嵯峨 静江 (翻訳) 、ハヤカワ文庫)』
一度はトーンダウンの挙句に不時着かと思われたスケルトン探偵シリーズ、先回再浮上し今回もまた安定した飛行を続けている。善き哉善き哉。
『暗い森』の名作っぷりに及ぶものではないけれど(つかアレを2回も書けたなら、悪魔に魂売ってる可能性がある)ショッキングな発端、美しい情景描写や奇妙なキャラクター群、専門知識を適度に散らした証拠の分析などなどの要素がフェアに手がかりをおかれたフーダニットに織り込まれているのは十分に愉しい。ことに2組の脇役コンビは、スピンオフ作品の主役を張ってもいいような魅力があった。短編はあまりものしていない作者だけど、田舎町の事件簿的な作品にしてくれたりしねぇべかな〜。
謎解きが始まった時点で「おお!」と膝を打たされる爽快感も心地よく、また主題のひとつであるいわゆる「自然保護」についても考えさせられることのある良作だった。ただ、校正ミスらしい「てにをは」レベルの間違いが数箇所で目に付いたのは残念。最近の翻訳物にはありがちなのだけど、咽喉にひっかかった小骨のように気になるもの、ぜひぜひご留意願いたい。
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