相方が仕事で、ひとり過ごす休日。猫どももおとなしいので、ちょいとエセ陶芸などやってみることにした。
かねて用意のオーブン陶土をビニールシートの上で捏ね、さてお題は猫の皿。ずいぶん前にカルカン(だっけ)についてきたドライフード用のがことのほか使い勝手が良く予備を探していたのだが、元がプラスチックなんで早晩劣化しちまうことを考え、同じものを求めるよりは他の食器のように瀬戸物に置き換えてしまいたいな、と考えた次第。
しかし形状がかなり独特で、手をつけてから難度の高さに手をこまねく。べろーんと横長に広がった火山のような形なので、高さと頂上の窪みとをキレイに出そうと思うと普通に作るのは無理がある。仕方がないので、オリジナルのプラ皿にラップをかけ、3mm程の厚さの板状にした粘土を貼り付けてみた。
…どうも、エッジが甘いというかダレた形になるというか。
まあ考えてみるまでもなく、上から被せると厚みの分だけゆるい形になっちまうんだよね。ゾウを呑んだウワバミみたいに。しかしこれを解消しようと思うと、石膏で抜き型をこさえるとかって大袈裟な話になる。いや、遠回りに工程を重ねるのはどっちかっつーと好むところであるけれど、たかが猫の皿にそれってどうなのよという気もしないではない。そもそも手軽さを気に入ってこの素材を選んだのじゃなかったか?
結局、現状に甘んじて乾燥させてみることにした。不満な出来になったらその時ってことで。
『エマ 10巻(森薫/著、エンターブレイン)』を読む。もちろん購入日に一気読みしてたのだが、今日は改めて熟読。いやはや、感無量ですなあ。
この1冊だけ手にした人にはピンとこない作品もあるかも知れないが、ずっと付き合ってきた読者にはますます物語の奥行きが深まる短編群。笑わされつつふとしみじみしてしまう4コマ。そして全巻の幕を引く、いわばグランドフィナーレ的な最終エピソード。
これまで重ねた思い入れがずずーんと迫ってきて「ああ、良かったねえ」と、キャラクターたちの肩を叩き、握手し、あるいはただ目くばせだけ交わして現代へ帰還する時間旅行者の気分に浸ることしばし、ついでに紅茶にブランデーたらして祝杯代わりにしちまいました。おめでとう、そしてありがとう!
しかし版元さん、毎度のことですがこのアンケート葉書はほんとに回収する気あるんですか?ファンとして愛に熱がこもれば篭るほど、これは手放せないと思うんですが。まあ売り上げだけで人気のほどは知れると思うので、これは付録としていただいても良いのでしょうが。あ、次作についてはお任せで握ってください。<何を
就寝前、ここしばらくナイトキャップがてらに遊んでいた『風来のシレン』の調子が悪くなる。症状としては画面が揺れる、明るさが落ちる、最終的に消えるというもの。妙だな変だなと電源ON・OFF、カセット抜き差し&端子部への息吹きかけとお約束なマジナイを試してみたが、思わしくない。さすがに寄る年波の本体が壊れたかといささか憂鬱になったところで、常にクライマックス状態のぼたんが猫にあるまじき足音とともに駆け抜けた。
おや?治った?
試みにケーブルをひねくり回してみると、ばっちり症状が再現するではないか。これはすごい。リセットする猫は世に数多あるが、不具合を究明したのはお前が初めてじゃないかぼたん?
…とか親馬鹿モードに突入しかけてふと思ったのだが、この故障の原因もコイツではないのだろうか。そういえばよく猫オモチャと一緒に転がりまわってケーブルに巻きついているような。チビの頃から人間を虐待するスキルが異様に高いヤツなので、油断させようというテかも知れぬ。なまねこなまねこ。とりあえずケーブルは買い替えだ。
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