病状確認が終わり、3ヶ月ばかり後に腹に穴を開けることが決まった。当座は投薬治療で症状の寛解をということなのだが、さすがに1粒300メートルな勢いでは回復してくれない。まあ、そんな薬あったら逆にヤバいわな。副作用で目が離れたり足音がぺたしぺたしとか言いだしてもアレだ、そもそもカナヅチではインスマウスに帰れない。帰りたくないが。
しかし強化型の肩凝りだの強襲型の胃痛だのと付き合っていると、なかなか本を読むのが難しい。どうにかコミックに逃避してみたが、それさえしんどくてここのところすっかりアニメ漬けである。がしかし、これがなかなか。しばらく斯界から遠ざかっていたのを不明と思わされる作品が多くて嬉しい限りだ。
『精霊の守り人』
なんといっても世界観が素晴らしい。政治・経済・宗教・民俗と、全くの異世界をあたかも眼前に見せられる心地。細密にリアルに組み立てられたその中に超自然の存在がきっちりとおさまってるものだから、それをしも実在するもののように感じてしまう。
キャラクターもユニークで深みがある。男前というか鉄拳オヤジのバルサ姐さんはことにいい。オトナの女性のパワーを見られる作品は日本にはまだまだ少ないので、この後にも期待したいところ。
『夏目友人帳』
色調がなんともやさしい。そして話の内容も。妖怪物の怪の類を「見てしまう」少年が、同じ能力をもった祖母の遺品からかれらに名前を返してゆくという繰り返しが、そのつど語られる妖の話と祖母の記憶によってなんとも切なく彩られる。
招き猫に封じられた、通称「ニャンコ先生」の語りとアクションが楽しく、また正体とのギャップ相まって退屈させない。この作品を薦めてくれた同僚には感謝である。
『コードギアス 反逆のルルーシュ』
キャラクター同士のコミュニケーション不全による絡みもつれた因縁、かと思えばアーカーシャなどとベタベタな要素も入れた上に少女マンガな画ときて、どう考えてもツボに来ない筈なのに大当たり。いわゆるロボットアニメのお約束な設定を並べておいて、それらを悉く外しているのがまず面白いんだわこれ。
また『精霊』とは真逆のところ、作品世界に適度な隙間があるのがいい。エリザベスI世が処女ではなかった…もとい、世継をもうけたというところで分岐したIf世界というのは、そこからの歴史を捏造してみるだけでも結構愉快だ。久々に同人サイトなど巡ってみたりして、キャラクター萌えしているファンに萌えてたりな〜んていってみたりきてみたり。このこのぉ、ちょんちょん♪
それにしても、現時点で謎だらけ、先の読めないストーリーがあと8話やそこらで全ての謎が解けるのだろうか。なんだかこの調子だと第3クールに突入するんじゃないかと、不安になっている今日この頃である。何が不安かっつーとHDDの録画領域がまたぞろ圧迫されるんじゃないかと。
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