『コードギアス』最終回視聴。いや、超展開。つかよく纏めたな。
主人公の死は想定内だったが、記号化した「ゼロ」のここでの使い道は考えなかった。正直、C.C.との契約に気をとられていた節もあるし。本質的に「死んで何とかできるなら生きてやれやゴルァ」な性格なので、悪の象徴として死に、その後も計算どおりに世界を動かすというのを考えに入れてなかったという所もあるな。うむ。
展開は早かったが、視聴者を置き去りにするカッ飛ばしは無し。前半、語る訳に行かないゆえにどこまでも行き違う会話の羅列で物語の過去を省みさせて、このまま愚痴っぽくなるのか?と欝然としたとこでまさかのオレンジ君登場。いや、火力&防御力差で勝てない相手とは思ったが、どこのギャグ同人ネタかというKMFマトリョーシカで「爆!散!!」は無いだろキミ。しかもその後、爆煙の中から生身で制圧っておいおいおい。これはロボットアニメ史に残るトンデモ勝利シーンだと思うよ。
後半は過去のエピソードや台詞を踏んだ場面。メインはスザクを処刑しようとした、いわゆる「オレンジ事件」と逆の構図で対峙した、二人の「仮面の騎士」による大舞台。ここいらについては18話での「ならば、君に出来ると言うのか?我が君の苦悩を消し去る事が!」も活きてるよな。
ジェレミアには、できなかった。
スザクにも、できなかった。
で、二人の協力あって、何もかも承知で、あえて主君の滅びを手伝い世界の再生に向かうというのは格好良すぎる。スザクは二度と自分の人生を生きられないが、たぶんそれはジェレミアも同じだろう。エンディングでのオレンジ畑暮らし、おそらく己の存在を抹消しての隠遁生活、たぶんアーニャのためのそれではないかと思うし。それでも彼らは満ちたりて、ルルーシュの敷いた未来への道を征く。
か〜っ、男惚れするねぇ。この2ヶ月弱、急速沸騰で追っかけて良かったよ。ありがとギアス!
しかしアレだよな、やっぱり「死んでどうにかする」は好みに合わないんだよな。生身の人間同士の間で生きて戦って、平和な世界を掴み取ってほしかった部分も多分に残っている。まあ、それをやると大河モノになっちまって全く別な話になるが…ゲームの2を出して、そういう夢も見せてくれないだろうか。ちょっとだけ期待しておりますぜ。あ、できればPS2でお願い。<無理だろそれは
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