店主酔言

書籍・映画・その他もろもろ日記

2008.10




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10月01日(水) 雨のち曇

 困った。
 寂しい。
 なにがって、『コードギアス』が終わっちゃったのが、だ。
 基本的に何かにハマると一気呵成に突き進むので、今回の2ヶ月弱の急速爆発炎上自体は別に珍しくもない。むしろ自分的には制御できてたほうだ。ただ普通はこっちが徐々に離れていくのに、今回は向こうからバッサリ来たものだから、何かこう…知らない感触なんだよな。
 恋は夢中になるほうが〜♪負けになるって云うのかい〜♪とか歌いながら昨日フライングゲットした『コードギアス 反逆のルルーシュR2 Sound Episode4』を聴いてみたものの、どっかに空いた穴が埋まらない。つか期待してた「ナイトメアさんいらっしゃい」が、イマイチ小粒だったんだよな。キャラ詰め込み過ぎで、肝心のネタを入れられないってのは惜しい。もっと少人数で、パイロットの愚痴大会をやって欲しかったぞ。
 うーむ、どうしよう。やはり1期から全て見直して、ロスカラの未踏破シナリオも全てクリアしないとダメなんだろうか。

 しかも今週は『夏目友人帳』も終わってしまったんだよな。このうえ和み成分まで失ったら、何を楽しみに生きていけば良いのだろう。
 いや、普通にまた読書とか革細工とかプラいぢりとかに戻ればいいんですけどね。たぶん。きっと。


10月3日(金) 雨

 奇妙愛博士の日記で拝見した「水曜どうでしょう風のテロップを作ろう」にハマり、ヒロツさんちの面々と遊び倒す。お、こいつを日記に書いた時点でまわしが四重ですぜ博士!よいではないかよいではないかですぜいえーい!
 …まずは、最近の心境などものしてみる。
 銀鰻亭絶賛停滞中
 おお、脱力感が強烈に表現されたな。
 この後、楽天丸さんとやむさんによるキングスフィールドネタが炸裂。
 「太っているから行かないけどね」「ジジかわゆす」等などいい感じに懐旧の思いが(間違った方向で)深まったあたりで、ヒロツさんが最近のお約束を投下。
 全力で見逃せ
 思えば最初の邂逅でギアスに強いられて行ったコレを、最終回で自らの意思で行うことになろうとは。ましてその間に二度も死ぬ目に遭って、あまつさえ人外に改造されようとはなどと、オレンジ君の来し方なんかに思いを馳せてしまったよ。
 まあ、目にした瞬間には吹いたんだけどな。ほんとに強烈だわこのフレーズ。

 そこらで一句浮かんだので、これをもって〆。
 煩悩が百八つだと二枚舌
 うむ、悪くない。これを来年あたり座右の銘にしようか?


10月5日(日) 

 やはりというか、なんとなーく心寂しい日曜日……になる筈だったのだが、早暁まで『コードギアス』好きな方のチャットに入れていただきワイワイ過ごしたもので豪く高揚した気分で昼近くに目覚める。ああ、ほんとに面白かった。絵チャットというツールは知っていたが、腕のいい絵師さんが目の前でさらさらと描かれるのを見るといっそ感動するものだ。お喋りの内容も楽しくて、かなりエネルギーを充填された。せっかくだからこれをどこかへ向けるべく、素材の山へダイブしてみるか。何が出るかはお楽しみということで。

 『ローマ人の物語 32(塩野七生/著、新潮文庫)』を読む。
 「良かれと思ってやった」というのが愚者の手によるとロクな事にならん、というのは日常茶飯でお目にかかるワケだが、当時の世界の大半を占めていた大帝国の天辺でそれが起こったとなると洒落にならんという話。どこの左翼ですかな勢いで全住民にローマ市民権を与えたおかげで税制から軍隊、ひいては国境線までがグラつきだす帝国の落日。またそれを愚かな女人が後押しするというのは歴史を紐解くにお約束なのか。
 それにしても、この数百年を保ってきた帝国のシステム、本当によく出来ていたんだよな。少しアレンジすれば現代でも十分に使えるほど、設計者カエサルと施工者アウグストゥスは、まこと畏敬すべき智恵の主だった。それだけに、水泡に帰し行くのをこれから見守るかと思うと今から先を読むのが辛くてかなわんのだけれども。

 で、前後の話題を牽強付会にくっつけるようなんだが、『コードギアス』世界のブリタニア帝国って(支配階級の描写はさておき)ローマ帝国のシステムに実によく似てると思う。設定書いた人が参考にでもしたのだろうか。軍人によるシビリアンコントロールとか、植民地の支配方法とか、まあローマのほうが基本的にユルいのだけど、比較して読むと結構別な楽しみが生じるな。
 ついでにこのシステム対比の上でジェレミア君の「純血派」を考えると、実にもって思想だけの机上の空論なのだなと。ローマ帝国に例を求めると草創において既にカエサルは外人部隊的なものを身近に置いてたわけで、血族間で殺し合う皇族の歴史に人種的純粋さを持ち込んだってへの役にも立たないのは自明のことだと思うのだが。なんというか、理想主義のまま大人になっちゃったんだなと微笑ましくも切なくなったり。まあ、大人不在の歪んだ世界に、最終的にマトモな大人として立っていたのが彼だけだったのだから、ある意味結果オーライではあるのだけれど。


10月8日(水) 晴のち曇

 先日のチャットで興味を惹かれ、ペンタブレットを購入してみた。昔むかしアナログで手遊びして、後はドット絵程度しか描いてない人間としてはあまりに不遜な道具立てではある。ま、下手が道具を選ぶのは世の常っつーことで。
 というかアレだ、何かやりたくなるとまず形から入る傾向が、年齢を重ねるごとにどんどん激化してる気がするな。ガレキいじりがしたくなるとリュータとかパテとか揃え、相方のため人形加工が必要になると素体を買い込み、木工のためと盤ノコと彫刻刀を用意、革バッグを改造したいと塗料から針からフルセット、そして今回はコレである。途中で挫折したが3Dツールに手を出したこともあったな。あ、楽器の類もいろいろやったっけ。器用貧乏人生、ここに極まれりというところだ。
 さて、一枚でもまともな絵が上がるのか。そもそも何が描けるのかということも含めて、まったりと見守ってみたい。いや、まあ、本人ですけどさ。


10月14日(火) 晴

 通勤途中の道で、歩道に落ちている小鳥を見つける。ビルの窓にでも当たったのか、動けなくなって固まっているので、掌ですっぽり包んで暖めながら日向の植え込みへ持っていく。チイチイ鳴きながら飛んでいったのでよしよしと見送ったのだが。
 ほかにも落ちてるがな!
 シジュウカラが、目に付く範囲で4羽。うち2羽は確実に死んでいる。とりあえず生存分だけは前のと同じにしてやったが、さてダメージはどのぐらいか、今日を生き延びられるかは分からない。
 見上げれば某携帯電話会社のビルが、全面ガラスの美しい外観に空を映している。たぶん建てた人は、この景観が鳥の目にはどう映るかなどとは想像もしなかったのだろうな。ヒトの作る美というものは完璧たり得ないということか、と青臭く呟いて出社。

 それにしてもこの鳥、番いでいるのはよく見るけど、群になることもあるのか。Wikiによれば意外と生態は知られていないらしい。たしかタンポポにもまだ謎の部分があった筈、卑近なものとて目が届かなくなることもあるかよと爺むさく呟きつつ帰宅したのであった。仕事?まあ、したような気もする。


10月18日(土) 曇

 究極の野暮用、つまり仕事で早起きせねばならず、いつもと違うスケジュールで入眠。久しぶりに大長編の夢を見た。
 ……『コードギアス』オリジナルストーリーの夢とか、有り得ねぇだろ、おい(笑)
 しかもオリジナルキャラクターって。祖国と両親を疎み、旅する皇子って。お前はエリザベート皇妃か!
 しかも名前の設定まであって、チェーザレ・ライ・ブリタニアって。ファーストネームは中二の脳に刻まれる名高き私生児もしくはローマ帝国草創の色男、あとはミドルネームも色指定も『ロストカラーズ』オリジナルのライじゃないか!うわ、こっ恥ずかしいッ!
 しかし、ナナリーぐらいの年頃設定のライはちまっとしていて妙に可愛らしかった。うっかりイラストに起こしたり小説書いたりしてしまいそうである。
 すげえ痛いので、やりませんが。いやむしろ全力で忘れろギアス。


10月30日(木) 曇

 夏が傾いたとみるまに寒さの波が訪れ、雪虫舞い飛び鮭がカムバックし路面に落ち葉散り敷く季節となった。ついでに銀杏の果実も散乱して、街中臭いたつ日々でもある。誰だ街路樹に雌樹植えたなぁ。拾い集めてるご老人を避けてチャリを走らせるのはちょいとゲーム感覚だぞ(笑)

 『殿といっしょ 1(大羽快/著、メディアファクトリー)』を読む。戦国武将ネタのギャグマンガは結構読んだつもりだが、これはなかなかの上作かと。それらしいキャラをこさえて描くのではなく、史実をちゃんと踏まえてネタにしてるのが面白い。しかも直江状とか、ちょっとハマった人間にしか分からないようなものまで盛り込んでるあたり、作者の濃さはただならぬものがあると見た。既に2巻も出てるようなので、さっそく追撃してみたいと思う。なにか、待ち伏せされて焼き討ちに遭いそうな気もするけどレッツゴー!






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