ネットに入るなり、マイケル・クライトンの訃報を目にする。『アンドロメダ病原体』よりは『ジュラシック・パーク』で有名になり、『ライジング・サン』については見なかった事にしてあげたい作家。享年66歳。
傑作をものした人が老いて劣化していくのも悲しいけれど、まだこれから何か書ける筈のところで亡くなられてしまうのは辛いというかひたすら惜しい。衝撃を受けるほど好きだった訳ではないけれど、ご冥福を祈る。合掌。
というような話を会社で机を並べる娘さんとしてみたら、彼女は『ジュラシック・パーク』にしかフックしてくれなかった。ヲタ濃度の高い会社にあるまじき知識不足といえよう。
しかしこの彼女、意外なところで妙な濃度は高めだ。「木亥 火暴 弓単」とか普通に書く。「w」ではなく「(笑)」を用いる。どうもパソ通世代に薫陶を受けてネットデビューしたためらしい。フォークギターを先輩に習ったおかげでジェネレーションギャップたっぷりな反戦フォークを詰め込まれた身には相通じるものがあるな。これがミームによる情報伝達というやつだろう。
とりあえず彼女には『ライジング・サン』についての要らん知識をしこたま詰め込んで、クライトンについて語り残せるようにしてやるとするか。<それなのか!
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